前々から気になっていた企画展「阿波絵図の世界2」(主催:徳島市立徳島城博物館)に行ってきた.
これは研究対象地域の地形変化を見れるチャンスだと.
残すところ後わずかなので,興味がある人は急げ!
期間 2008年11月26日(水曜)~2009年1月25日(日曜)
場所 徳島城博物館
入館料 大人300円
詳しくはHPをご覧下さい.
http://www.city.tokushima.tokushima.jp/johaku/index.shtml
(徳島城博物館,庭園もかなりいい感じですわ.)
そして,感想.撮影禁止だったので写真はなし.
いや~,よかった.
まず,200~300年も前にこれだけ正確な地図を作っていたことに驚いた.
山を立体図として書こうという発想がすばらしいじゃないですか!
飛行機はおろか,気球がようやく出てきた時代に空から見た視点を持っていたとは・・・
つぎに吉野川河口域の流路変遷がすごい.
今の旧吉野川が,昔は本川であったことは知っていたが,
これだけあちこちと流れを変えているのにわざわざ人はなぜこんなところに住みだしたのだろう.
どのぐらいの頻度で洪水が来ていたのか気になるところだ.
あと,図録も3種類あり,
1.徳島市立徳島城博物館(2004)徳島城下絵図,徳島,第2版.
2.徳島市立徳島城博物館(2001)徳島城下とその周辺,徳島,初版.
3.徳島市立徳島城博物館(2007)阿波・淡路国絵図の世界,徳島,初版.
中でも,1番目にあった眉山からみた吉野川河口域を描いた
「眉山絶頂より御山下眺望図」は当時の写真を見るかのように,
町の様子と河川環境が非常によく分かる.
新町川の河口域には干潟(?)らしきものが描かれているし,防風林として松があったり,
園瀬川と新町川の合流点付近には四角い水田(塩田?)のようなものがあったりと
当時はいろんな魚が獲れて,みんな食べてたんやろーなーと思うと,なんだかわくわく面白い.
徳島城があったおかげで,このあたりの絵図や情報は比較的大量にあるようで,
新町川水系の変遷は見やすいと思う.
先日,お酒の席で鎌田先生にも「新町川の仕事は関わったのなら責任もって最後まで!」と話していたし,
構内で八木先生にばったり出くわして「新町川は若い研究者の君に頼む!任せた!」と(笑
エフォート50%は難しいけど,1~2%ぐらいでもやるべきだなぁ.
Y.T
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